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琥珀の龍紋―北条時政―10<アマカケル外伝>

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 宗親は池禅尼の供をして後宮に上がることもあり、自然、四郎も都の最奥へと通じていった。

 池禅尼は崇徳院の皇子・重仁親王の乳母であり、その養母であり鳥羽院の寵姫でもある美福門院とも仲が良かった。今の帝は身体が弱い。事何かあれば、重仁親王が即位するだろうと言われていた。

「だが、院は新院と仲がお悪い。そうすんなりとは行かぬだろうな」

 鳥羽院は息子である崇徳院とは相容れぬ仲だった。鳥羽院の祖父である白河院が、自分の妻である中宮に手をつけて生まれた叔父子だとあからさまに嫌っていたのだ。だから、その皇子である重仁親王が即位するのは難しいだろうと宗親は言ったのだった。

 祖父が自分の妻に手を付けるとは何ともおぞましい。反吐が出る。

 地方からは雲上人である貴族、その最たる存在の天の皇位が、そんな俗欲にまみれたものだとは恐れ入る。

 だが同時に知る。内裏の中にいるのは着飾っていようと官位が高かろうと自分と同じ人間であると。ならば、そこに勝機がある。

 伊豆介を勝ち獲ってやる。もう、兄にという気持ちはなかった。自分のものとして土産に持ち帰り、土地を譲り受けて阿多美へ行き、阿岐を自分の嫁として迎えるのだ。

 

 四郎は宗親や池禅尼の紹介で様々な貴族の警護を行い、同時に密偵としても働いた。

 自らは手を汚したくないが邪魔なものは排除したい。そんな願いを持つ貴人にとって、そこそこ京の慣習に親しみ違和感なく輪に入り込むことができ、着実に成果をあげて戻る四郎の存在は、呪詛よりもよほど需要があった。

 遠く東の空に向かい、稽古をつけてくれた兄に感謝すると同時にぺろりと舌を出す。伊豆では散々虚仮にされたが、この程度の腕でも京では十分に役に立つのだ。

 自分は正しかった。武を極めることが本懐なのではないのだ。あとは、どうやって伊豆介にたどり着くか。

 そうして過ごしたある日、文が届く。大分前に届いていたらしいが、こちらの消息がつかめなかったのだという。

 さもありなん。世話になる予定の縁戚の所にはほとんど顔を出さず、宗親の屋敷を根城にあちこちの貴族の屋敷に出向いていたのだから。

 

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