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琥珀の龍紋―北条時政―13<アマカケル外伝>

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 そこから更に一年、四郎は伊豆に戻らず京で宗親の近習として働いた。

 急ぐ必要はもうなかった。阿岐は既に兄の妻なのだ。

 かわりに四郎は、京で何人かの女と関係を持った。

 くゆる香木の匂い、すすけた灯台の掠れる音、無駄に色を並べられる装束の重み。それら全てに飾られた京の女は華やかで美しく、同時に鼻につく程に気位高くて容易に人を寄せ付けないが、押しには意外に弱く一旦内に入れば情細やかな面を見せてくれた。

 何より四郎を興じさせたのは、その思うことと表に出る言葉との大きな乖離だった。

 普段のはんなりとした外面が嘘のように情事に対しては貪欲で大胆。身体つきは小ぶりながらよくよく手入れを怠らないらしく、胸や尻など男の好むものを知り、またそれを魅せる方法に長けていた。

 誘われるままに距離を詰めると肌を晒け出すまでが早い。いわく着物に皺や汚れをつけたくないらしい。だが、その後が長かった。執拗な程に前戯にこだわる。

「いやぁ、やめてぇ」

 あまり悲壮な声でよがるのに惑わされて手を止めると、苛立たしげに手を取られ先へと導かれる。そしてまた「いやぁ、あかん、いけず」の繰り返し。

 だが、もし心底で嫌な場合には上手く煙に巻いて距離を置く。

 その致し方があまりにも絶妙な為、狐につままれたような気持ちになることもあったが、どうせ失うもののない身。四郎はとりたててこだわりを持たぬまま、京の風習へと染まっていった。

 

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