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琥珀の龍紋―北条時政―17<アマカケル外伝>

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「北条殿、お頼みしたいことがあるのですが」

 菖蒲の前の屋敷の帰り、頼政自らが見送ると言い出した時に予想が出来ていたこと。四郎は軽く腰を下げ、頼政の傍へとにじり寄る。

「鎌倉へ行っていただきたいのです」

 思いもかけぬ遠方への依頼に驚いて顔を上げる。頼政は扇で口元を隠し、人目を気にしながらそっと続けた。

「先程は大変失礼しました。宗親殿をお訪ねせねばと思っていた矢先に、思いがけずの出会いで動転してしまったのです」

 頼政の話はこうだった。鎌倉にいる源義朝の長子・義平に兵を挙げさせたい。相手は武蔵国の秩父重隆と、その娘婿で源義朝の次弟である源義賢。四郎は内々の使者として鎌倉へ下り、義平を煽動しろとの依頼だった。

 武蔵国は摂関家の知行地だが、土着武士である秩父重隆が相続や領土境界で頻繁に争っていて、取り上げるに良い機であるらしかった。

 そこへきて、摂関家の家人として武蔵国に勢力を持つ源為義と、院近臣で鎌倉に勢力を持つ源義朝は、親子ながら反目し合っていて武力介入が容易であることも理由にあげられた。

「武家で争わせ、結果として摂関家の力を削ぎたいということですか」

 源義朝は鎌倉一帯をその勢力下におさめ、院の覚えめでたく昇進したばかりだ。鎌倉には、三浦の姫が産んだ長男の義平が残っているという。その義平を焚き付けて武蔵国を攻め滅ぼせという話らしい。

 今、都は鳥羽院、崇徳院、そして摂関家が三つ巴で争っていた。互いに足を引っ張り合い相手を蹴落とそうとしのぎを削り、そこにまた武士が介入することで大混乱の様相を呈していた。

「同じ源氏だから話もつけやすかろうとの院の仰せなのですが、私は坂東に詳しくない。あまり表立っても動けず、どうしたものかと思っていた所にあなたの噂を聞きましてね」

 伊豆ならば相模の鎌倉とは程近い。とは言え四郎は源義平はおろか、その義理の父である三浦義明にも会ったことはなかった。だが迷わず答えた。

「承知しました。すぐに京を発ちましょう」

 機が来たのだ。みすみす逃す手はなかった。

 

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