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琥珀の龍紋―北条時政―23<アマカケル外伝>

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「俺はこれから京に上る。でも、すぐにまた戻ってくるから」

 しっとりと吸い付くような滑らかな肌。背から腰へと指を滑らせつつ告げると、阿岐は黙ったままそっと首を横向けた。肩に置かれていた手から力が抜けていく。その手を掴み、顔を覗き込む。合わせようとしない目を追う。

 じきに鎌倉と武蔵の間で戦が起き、そして京でも戦火が上がるだろう。その場に俺は居る必要がある。でも、それさえ乗り切れば……

「そうしたら一緒に京へ行こう」

「え」

「二人で……いや、太郎も連れて三人で京の都へ行くんだ」

「四郎、あなた何を言ってるのよ。行けるわけないじゃない。私は……それに、太郎は北条の嫡男なのよ」

「北条など、なんだ」

 そうだ。北条に戻る必要など、俺にはないのだ。

 都でのし上がってやる。傍らに阿岐と太郎さえ居てくれれば、俺は都でやっていける。出世してやるんだ。

「太郎を連れて行っていけないわけがないだろう」

 俺と阿岐の子なのだから。

 阿岐は眉を寄せたまま、しばらく黙って四郎を見つめていたが、ややして首を小さく横に振った。

「京になんか行けないわ。だって魔物が出るって聞くもの」

 拗ねた声、子供じみた発言に思わず噴き出す。

「お前が魔物を怖れるなんてあり得ないな。お前の方が魔物より余程強くて恐ろしい」

 直後、背を強打されてむせこむ。

「俺は変わらない。お前を取り返す。信じろ」

 だから、誰にも触れさせるな。

 それは言えず、代わりに左の乳房の上の紅い痕に指を沿わせる。ふるりと揺れる桃色の突起に誘われるように舌を伸ばす。転がす。逃げるように弾む乳房を貪る、また身体を重ねる。

 鳥が遠く、ちちっと鳴いた気配がしたが、二人は互いに気付かないふりをして恍惚の渦の中を溺れ漂った。

 

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