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琥珀の龍紋―北条時政―39<アマカケル外伝>

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「済まない。急いで京へ上がることとなった」

 伊豆大島に流されていた源為朝は、流刑先の島で税に苦しむ民らと力を合わせて武装するようになり、監視役である狩野茂光と小さな争いを起こすようになっていた。

 船で兵を送っても、元が天下無双の強弓の名手。腕を折られて流された筈が、既にほぼ回復しているとのこと。それに島々の間の細かな潮目を漕ぎ渡るのは、どうやっても地元の民が上手。どうにも収まりがつかぬ話になってきていた。

「流刑とされた以上は本来は監視のみなんだが、税の滞りを説明する必要が出て……」

「それで口のうまい四郎に言い訳をさせたいってことね」

 あけすけな阿岐の言葉に、そっと首を竦める。

「大体、狩野殿は強欲なんだから、多少は困ればいいのよね」

 それについては四郎も多少思うことがあって苦笑する。太り過ぎて馬に乗れず輿に乗るなど武士としてどうなのかと思う。

 でも、四郎は黙って阿岐の膨らんだ腹へと手を伸ばした。

「この子が生まれるまでには戻れる筈だから」

 産み月が近づいていた。

「一人で平気よ。だってこの子は龍の子だから」

 笑う阿岐。その横顔が透明に日に透けるように思えて、思わず手を伸ばす。腕の中に収める。陽の香りのする髪に顔を埋める。

「行きたくないな」

 ぼやいたら、手の甲を軽くつねられた。

「あら、京の美女に会えなくていいの?」

「阿多美の龍がそれはそれは恐ろしいので、他の女など目にも入りません」

 ただ、と続ける。

「早く阿岐を抱きたい」

 素直にそう答えたら、手の甲が真っ赤になる程捻り上げられた。

 

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