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タグ:北条時政

  「まぁ、お上手に書けたこと」 優しい母の声に、三郎は筆を握ったまま得意げな顔で振り返った。 館を抜け出した翌朝、次郎と三郎の二人は、由比の浦に小船で揺られている所を漁師に発…

  おしまいです。あー、短編のハズが長いし。だるいし。外伝なのに、本編を喰ってる気が……(汗)なんで42話にもなるかな。15くらいのつもりだったんだけど(滝汗)サイトで春まで公開し…

  ――鎌倉、江島。 北条四郎時政は、江島の洞窟にいた。黒々と真っ暗な口を開ける底なしの洞。地元の漁民からは龍の穴と呼ばれている聖なる場所だった。 だが、四郎には根の国への入り口のように見えた…

  「おめでとうございます。とても美しい姫がお生まれになりました。予定より早かったのでお小さいですが、元気な産声で。……ただ」 そこで彼の目が下に落ちる。胸がぎしぎしと音を立てて軋む。「阿岐は…

   京の春は華やかだ。だが、この春の都はどこか尖りと歪みを内包していた。それは保元の乱を制した後白河帝とその側近の強硬な政策によるものなのかもしれなかった。 全国の荘園が記録整理され、天皇の公領とし…

  「済まない。急いで京へ上がることとなった」 伊豆大島に流されていた源為朝は、流刑先の島で税に苦しむ民らと力を合わせて武装するようになり、監視役である狩野茂光と小さな争いを起こすようになっていた。…

  「何を、お前が謝ることがある」 問えば、阿岐は横を向いた。きゅっと唇を噛み締め、壁を睨みつける。「太郎を守れなかった。三郎殿を隠し通せなかった。それに……四郎を待てなかった。弱かった」…

   謝らないと決めた。「北条四郎時政だ。以後、頼む」 目を合わせず型通りの挨拶をする。それから一本の懐剣を床に置いて差し出した。「縁定の印だ」 殺したいと思うなら、そうさせよ…

   血に染まって戻った四郎を父は激しく咎めた。「何故、三郎を殺した。奥州へと逃さなかった。兄を殺すなど、お前の母が生きていたら何と言ったか」 四郎の肩を足で蹴り倒す。助け起こしに来た乳兄弟も…

   木々の谷間、月の光が僅かに落ちる静かな広場に二人は立っていた。 眠っていた所を起こされたのだろう。目をこすって兄にしなだれている太郎。その身体をしっかりと抱きかかえている太い腕。 それを…

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捕えられ鎌倉へと送られた白拍子は、八幡宮での舞に呪をこめる。男児を殺され奥州を目指すも辿り着いたのは蝦夷だった。静御前の話。(中編)


木曾義仲の息子・義高が逃亡した。その身代わりとなって牢に繋がれた海野幸氏と、彼を助けようとする大姫の話。(短編)

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