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『真田丸』と大地震と、過去の日本列島と現在の危機

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1586年1月18日、(天正13年11月29日)、天正地震が起きます。

清州会議の3年後、小牧・長久手の翌年の出来事です。

『真田丸』では「秀吉が攻めて来る〜!」と怯えていた家康さんが地震によって秀吉が動けなくなり、救われたと描かれていましたね。

この地震は天正大地震、白山大地震、また被害の大きさから長浜大地震とも言われてます。

そう、長浜といえば長浜城。
長浜城は琵琶湖の東にあるお城ですが、秀吉さんが最初に城持ちになった、恐らく一番愛していた土地。

脱線しますが、最近読んだスピリチュアル系の本で秀吉さんの霊体とお話しされた方が、秀吉さんは長浜を築いた頃が一番よかったと、楽しかったと話していた、と書いてありましたが、そりゃそうだろうなぁと私も思います。

若くて元気で、一生ついていきたいと思える上司(信長さん)がいて、自分の力が精一杯発揮出来る場所(城)を与えられて、奥さん(おね)や仲間たち(小六さんや利家さんとか)がいて、守りたい国や民、そして将来への夢でいっぱいの頃ですものね。

さて、そんな長浜城は、日本でも有数のパワースポットである琵琶湖の竹生島から木材を運び入れたりして築城されたんですが、この天正大地震であえなく崩れまして、その後、まぁ、城主も色々変わったりした後、徳川時代に資材を全部彦根城に持って行かれて、近代(1983年)になるまで再建されませんでした。

ちなみに竹生島は、安芸の厳島、江ノ島と並んでの日本三大弁財天! かなりの聖地。秀吉さんてば、そんな所から材木持って来ちゃって良かったの……? もしかしたらそういうのもあって長浜城再建は避けられたのかしらん? なんて思ったりしたんですけどね。

LULUSIA-ルルシア-

 

話は戻りまして天正地震。

家康さんの浜松も結構揺れてましたが、wikiによると下の地図のような感じの揺れだったようです。
天正地震の各地震度
浜松は震度4くらいですね。伊勢、三河、飛騨、越前と日本のほぼ真ん中を南北に縦断してます。(wikiより)

京や大阪、堺、などが甚大な被害を受けたとなったら、そりゃあ、秀吉さんは戦なんかしている場合ではないですものね。

震源は資料が少なくてはっきりしないらしいですが、日本の地震にしては珍しく日本海側と太平洋側と両方で津波が起きてます。だからいくつかの地震が誘発されたのではないか、なんて思ったりしますが。だってプレートは相互に関与してるしね。

ちなみに、この天正地震の時、長浜城城主は、山内一豊でした。大河ドラマ「功名が辻」でも地震のシーンがありましたよね。一豊と千代の間に生まれた一人娘のよね姫が、その時に圧死してしまいます。

 

「功名が辻」では、よね姫が「怖いから一緒にいて欲しい」とせがんでいました。

「ああ、なんか起きるなぁ」という予感はありつつも、千代(仲間由紀恵さん)は城の留守役で「見回りをしなくては」と、なんとか姫をなだめて乳母に任せて見まわっていた所に大地震が起きて、よね姫(数え年6歳)は亡くなってしまうんですね。あれは結構ショックだった。やっと生まれた一人娘でしたものね。

ちなみにこの地震時、一豊さんは長浜城を留守にしていたんですが、頑固に上洛しようとしない家康さんを説得しに岡崎城に行ってたようです。

そしてドラマでは、この地震後くらいから千代に覇気がなくなり切なかった。ガラシャ夫人(長谷川京子さん)も出て来てましたね。淡々とした、でも内に秘めた怒りというか、強さが滲む演技が印象的でした。

一方、一豊さんは一豊さんで秀吉さん死後の立ち位置に悩み、まるで会社や病院での派閥争いに生き残ろうと頑張るサラリーマンのようでした。割と早々に家康側につくことを決意して関が原では我先にと声を上げ、元・豊臣派の武将ながら何とか徳川の権力内で頑張っていったんですね。

でも与えられたのが長宗我部さんの地力の強い土佐で、長宗我部さんの旧臣が一揆などを起こしていて、なかなか国を纏められず、かと言ってこのままでは家康さんに睨まれてしまうということで、結局だましうちで一揆衆をおさめることとなりました。「種崎浜の悲劇」です。

史実はどうも微妙に違うようですが、ドラマの中では相撲大会に呼びよせておいて皆殺しするという、なんとも後味の悪〜い流れになっていました。それで千代と一豊さんの夫婦間がかなり悪くなるという。。。

その後、大河ドラマ「龍馬伝」でも大きくクローズアップされていた山内さんの家臣で占められた「上士」と、長宗我部旧臣である「郷士」として、身分制度の流れが幕末まで続いていくんですね。

あ、脱線が過ぎました。天正地震に戻ります。

 

天正地震において、その他の地域では、越中で前田利家の弟が城主をしていた木船城が倒壊したり、飛騨では山が崩壊してやっぱり城が全壊したりと、かなりの被害が出たようです。

城の倒壊記述が目立ちますが、一般の被害もかなりのことだったでしょう。山は崩れ、海からは津波が押し寄せたのですから。

ルイス・フロイスさんが『日本史』の中で

「40日間一日とて震動を伴わぬ日とてはなく、身の毛もよだつような恐ろしい轟音が地底から発していた。(wiki)」

と書き残したそうです。

ある程度大きな地震であっても初回であれば、建物は割と持ちこたえてくれるようです。でも二回、三回と連続して続くと段々歪みが大きくなり建物の強度は下がる。そして元々の地盤が緩かったとしたら……。

この天正地震の頃は、日本は大きな地震が頻発した時期だったようです。

「地震の当たり年」なんて言葉がありますが、地震は起き始めると連続して起きることも多い。『吾妻鏡』を読んでいても、地震の多い年と平穏な年がある。

実際、天正地震の翌年(文禄5年)に、今度は慶長伊予地震、慶長豊後地震、慶長伏見大地震、とマグニチュード7、8クラスの大地震が四国、九州、京都を襲うのです。はい、九州です。九州というと噴火のイメージは強いのですが、あまり地震が多いというイメージはありませんでした。

でも今、熊本で頻発している地震…。この文禄(地震の後に改元されたので慶長)の3つの大地震との相似性が指摘されています。

歴史は繰り返すと言います。でも、全く同じというわけではない。微妙に違う方面に力が向かい、違う結果が出ることも多い。でも歴史があり、その経験が次の世代へと知識・知恵として生きていくのだと思います。その上で、日本全国どこも同じように警戒し、心の準備をしておかないといけないのだと思います。

今回の熊本の地震は、日本の真ん中を貫く「中央構造線」の上で起きたもので、そこでまだ群発しています。気象庁のサイトを見ると、3日経った今でも1時間に2,3件の震度3以上の地震が続いています。これが昼夜問わずです。

地球を覆う地盤(プレート)はそれぞれ重なり合い、押し合いながら動いています。日本はその複数の大きなプレートがちょうどぶつかり合う境界の上にある。だから火山も多く、地震も多い。

プレートのぶつかり合う境界はエネルギーの溜まる位置で、それは線上に日本を横断しています。というかエネルギーが溜まって隆起しているから日本列島がここに出来たのだとも?

で、プレートの一箇所が動いた場合、その付近にたまっていた歪み(双方から押す力)がその地震で解消されてしばらく(何百年単位で)地震が起きないケースがあります。でも、また別のケースではその地震によって変に刺激されてしまって「おっと!」と跳ね上がることもある。

人間にとっての一年は長くても、地球にとっては一瞬。時間のパワーの伝わり方もわかりません。予想出来るはずもないということ。数年のズレなど誤差の範囲内。起きてもおかしくない。

中央構造線上に名だたる神社が多数並んでいることがここ数日取りざたされてますが、それは当たり前のこと。気脈を読める人が都市計画を作り、神社などの位置を決め、日本を治めたのですから。あ、我が頼朝さんもそうですよん。

陰陽師もまさにそれ。朝廷が陰陽師を囲い、皇室管轄のものとしたのも悪用されないようにだったんでしょうね。

信玄さんの武田氏などは、まさにパワーが溜まるそこに城を建てて一族の反映を願ったんですが、まぁ……因縁あって没落しますけれどね。

ああ、すみません! また脱線した。
色々書ききれないので慶長地震などについては、また別の記事で書きたいと思います。

 

さて、私が今回一番書きたかったのは、この表題の通り。

日本は地震国ということを改めて覚悟に入れた上で、とりあえず自分の今住んでいる地域に、過去どんな災害が起きているのかを調べましょう。

史料として特に見つからないのであれば、地名から地盤の強度を予想し(水を連想させる漢字が入った地名の場合には、元は低湿地だったり海辺だったりの可能性が高いです)、いざの時にどちらに向かって逃げるのがいいか、夜ならどうする、日中で学校や仕事場に行ってる時ならどうする、とあらゆるケースを想定しておいた方がいいと思います。

と言っても、地名も漢字が当て字で変更されたものとかあるから、アテにならない時もあるようなんですけどね。

例えば私の大好きな海野小太郎幸氏くん(真田のご先祖・本家だ)の出身である海野庄は、信濃の山の中にあるのに何故か海という文字の地名になっています。これは元をたどると膿野(うみの)だったとか。背後の山から水が滴り、熟んで(膿んで)いたから付けられた名前と聞きます。こういうケースならいいんですけどね。

例えば「江」とか「岸」とか「沼」とか「池」とかが付いていた場合には、地震後に液状化するという可能性も考慮に入れて逃走ルートをシミュレーションしておくと、いざの時に割と冷静に素早く動けるかもしれません。

東日本大震災の時に千葉が液状化していましたが、ディズニーランドは無事でした。あれはディズニーランドが特別に地盤改良工事を行っていたからだったようです。でもそれを行っていない場合には、その素質を内包している土地は崩れる可能性が高い。

「でも、そう簡単に引っ越せない!」そうお怒りになる方もいらっしゃるでしょう。でも諦めないでください。最初の大きな一発を何とかやり過ごせたら、その後をシュミレーションしておけばいいのです。

どうシュミレーションしても無理だ、そうおっしゃる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません……。海沿いで暮らしてらっしゃる方など、ご心配は尽きないことと思います。

それでもシュミレーションしているのと、全くしていないのでは動きが違うはずです。「いつ起こってもおかしくない」のは、おそらく全国どこもそうは大きく変わらない。だって海が近ければ津波が怖く、山が近ければ土砂崩れが怖い。都市部なら混乱と火災が怖く、山間部なら助けがない。日本のあらゆる所に活断層が走り、そして日本全国あちこちに散らばる原発……。

今の日本は昔より建物が強く、それなりの大きな地震にも耐えてくれます。でも、それだけでは防げないものもある。そして正しい情報を入れなければ自分の身も守れない。テレビ、新聞、ネット、近所のおばあちゃんの知恵、書籍、どれもこれも一部正しくて一部間違ってる。それでも清濁併せ呑むつもりで全部受け入れて、その上で判断して自分と自分の大切な人の命を守って欲しいと、私もそうしたいと日々思っています。

 

では最後、そんな危険な日本に住むことについて、
「真田丸」第16回予告の上田城の面々にインタビューしたいと思います。

 昌幸「えらぁいことになった!」(口だけ)
 出浦「……面白い」(ボソリ)
 信幸「全く面白くないっ!!」(涙目)

す、すみませんね。シリアス展開の後に。

「暗殺教室」の殺せんせーの弱点その19
「シリアスな展開の後、我にかえって恥ずかしくなる」
と同じで困ってしまうんですよ。

では、今回はこんな所で〜

第15回「秀吉」のきりちゃん考については、また後日に。

 

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