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とかじり小四郎 ―北条義時―35

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『 とかじり小四郎 ―北条義時― 』

 

『いも』

 これが最初に真朝に送った文。

 本当に一文字だけにしようかとも思ったが、ちょうど目の前に干し芋があったからそれをつけて送ってやった。

 

「ちょっと! どういうつもりよ! 何よ? あの色気のない文!」

 御所に参内した小四郎を目敏く見つけた真朝が突っかかって来るが、御所だと周りに目があるせいか真朝の声はひそひそ声だし、しつこく言い募ることも出来るわけがない。小四郎は完全に無視してやった。

「どうした? 珍しく笑って」

 石和五郎が小四郎に話しかけてくる。小四郎はそれを曖昧に流して首を横に振った。昔、五郎と真朝にはひどい悪戯をされた。仕返ししてやるのも面白いと思ったのだ。

 

『六浦』

 しばらくして送ってやった文がこれ。六浦は塩が採れる。塩を一緒に入れておいた。

 塩は縁を切るともいう。もしこれで縁が切れるならそれで良いとも思ったのだ。

 

「小四郎ったら、姫の前に文を送ってるんですって?」

 政子が扇で顔を隠しながらそう言う。扇の向こうの目がひどく楽しげに笑っている。干し芋や塩を送ったことを知っているのだろう。周りの女官達もクスクスと忍び笑いをしている。次は何にしてやろうかと小四郎は思う。

 

『蜂』

 蜂蜜を練った香をつけた。だが、少し色気が出てしまったかと後悔する。

『韮』

 ニラが手に入ったから一緒に送る。臭いと文句を言われるだろう。

『法師』

 今回は付けるものがなかったから、法師の絵を描いて送る。

 翌日、やっぱり真朝が怒鳴り込んできた。

「何よ、あの絵! 下手だったら! 私はあんなに不細工じゃないわよ!」

 法師の絵は失敗だったようだ。絵心がないのはしょんない。小四郎は字は好きだったが、絵には興味がなかった。

 

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