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とかじり小四郎 ―北条義時―36

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『 とかじり小四郎 ―北条義時― 』

 

「へ……」

 小四郎は紙に書いた「へ」の字を前に頭を悩ませていた。

 屁、は当然よろしくない。品性を疑われる。

 平家、は面白くない。

 『へ』ではなく『べ』にして、紅を送ろうか。でもそれでは色気が出てしまって小四郎が面白くない。

 ……へら。ああ、へらがいい。

 

 そう決めて筆を取り直した小四郎の背に声がかけられた。

「楽しそうだな」

 頼朝だった。小四郎は慌てて居住まいをただして頭を下げる。

「姫の前に文を送っているそうだな」

 目を細める頼朝に、ああ、とうとう来たか、と思う。

「聞けば、幼い時分に将来を約束したと言うではないか」

 小四郎は肯定にも否定にも見えるように曖昧に首を傾げた。

「義時、姫の前を娶るように。正妻としろ」

 頭を下げて承諾をする。

「姫の前から条件を聞いている。絶対に別れないと約束するなら結婚してもいい、とのことだった」

 それは姫の前の条件なのか頼朝の命なのか、どちらかわからないが小四郎はそれも呑む。

「起請文を書け」

 顔を上げる。たかが結婚に起請文? 神にまで誓う必要があるのだろうか? だが否やは言わない。

「けして別れるなよ?」

 頼朝はそう言って、小四郎の肩に手を置いた。

「江間と比企と、これからも私を助けてくれ」

 それから少し嬉しそうに笑った。

「お前にもそのような可愛らしい色恋の話があったとはな。嬉しいぞ。子供との約束だからこそ忘れられないし、破れないものだよな」

 小四郎は軽く息をついて曖昧に笑った。確かに子供との約束は思い出したが最後、気になってしまうものだ。

 

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