menu
閉じる
  1. 竹御所、若紫源氏を拾う(鞠子と三寅)
  2. 『アマカケル北条の姫 ―蛙姫― 』北条家血 お知らせ
  3. 「アマカケル―北条の姫―」AmazonKindleで販売開始します
  4. 連載は3月で完結。4月いっぱいで下げます。<アマカケル>
  5. 『 とかじり小四郎 』北条義時物語
  6. いもうと(頼朝と政子)
  7. イザヤ!鎌倉「江間家の段」3(My wife’s mirror:吾妻鏡…
  8. 流鏑馬神事(海野幸氏と大姫・後編)
  9. イザヤ!鎌倉「江間家の段」1(My wife’s mirror:吾妻鏡…
  10. あづまがたり(頼朝と政子の出逢い)
閉じる
閉じる
  1. 腑抜けの三郎―北条重時―67
  2. 腑抜けの三郎―北条重時―66
  3. 腑抜けの三郎―北条重時―65
  4. 腑抜けの三郎―北条重時―64
  5. 腑抜けの三郎―北条重時―63
  6. 女頼朝、更新しましたー
  7. 腑抜けの三郎―北条重時―62
  8. 『 腑抜けの三郎 』 ―北条重時―
  9. 腑抜けの三郎―北条重時―61
  10. 腑抜けの三郎―北条重時―60
閉じる

頼朝・北条好きFanSite「あづまがたり」

腑抜けの三郎―北条重時―53

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 
 

 
 
 その頃、音は八幡宮の東の山を抜けて六浦港へと辿り着いていた。果たして六浦には十数艘の大型船が湾に浮かべられていた。鎧に鉢巻、戦支度の巴が音を見つけて駆け寄る。

「どこにいたんだ! ずっと探してたんだぞ!」

 音はそれには答えず、船に向かって走る。

「巴姐! 船を一艘だけ残して全て出して。和田が危ない! 由比が浜へ助けに行く!」

 重時が戦場にて負傷したかもしれないと聞いた時、音は重時の言葉を思い出したのだ。

『僕の志は戦を無くすことだ』

 私の志も同じ。大切な人達に死んで欲しくない。戦って欲しくない。ならば今の自分に出来るのは彼らを助けに行くこと。

「でも父さんは六浦で備えるように言っていた。いざの時はこちらに逃げて来ると」

「和田軍は既に由比まで押されている。ここまで落ち延びられない」

 巴はギリッと唇を噛み締め、叫んだ。

「者共聞け、出陣するぞ! 由比まで船を回して和田軍を救うんだ!」

 

 大きく地を揺らした地震とその余震が少し落ち着いた頃、和田軍は由比の前浜で僅かな休息をとっていた。そして夜が明ける頃、勢いを取り戻そうと若宮大路へと進む。だが大路は泰時と時房が守り、それ以上兵を進められなかった。

 そんな頃に鎌倉に到着した曾我、中村らの相模武士は、困惑したまま立ち往生をしていた。

「何故、三浦と和田が戦っている。将軍と御所を押さえて義時らを討つ手筈ではなかったのか」

「和田は賊軍だと、三浦が北条に付いたらしい」

「何と! 三浦め、一族を裏切るなど」

 どちらに加勢していいのか動けずにいた彼らに、幕府からの御教書が届く。それは義時と広元が連署し、将軍・実朝の花押が記された正式なる命令書。

『和田が謀反を起こし御所は落ちたが、将軍に別状はなし。謀反人らを討ち取り、その首を持参せよ』

 将軍の命は絶対。和田と密約を交わしていた相模の御家人らも北条へ下る。

 これにより和田の敗北は決定となった。

 

次ページ

目次へ戻る

関連記事

  1. とかじり小四郎 ―北条義時―18

  2. 腑抜けの三郎―北条重時―33

  3. とかじり小四郎 ―北条義時―35

  4. 北条政子の夢買物語 26

  5. とかじり小四郎 ―北条義時―12

  6. 腑抜けの三郎―北条重時―56

おすすめ記事

  1. 『 腑抜けの三郎 』 ―北条重時―
  2. 「アマカケル―北条の姫―」AmazonKindleで販売開始します
  3. 20万字もの長すぎる文章をKindle用にe-pub化する方法(Macで縦書き・無謀勝負)その1
  4. イザヤ!鎌倉「江間家の段」3(My wife’s mirror:吾妻鏡・妄想誤訳)
  5. イザヤ!鎌倉「江間家の段」1(My wife’s mirror:吾妻鏡・妄想誤訳)

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Amazon 出版物(電子書籍)


「殺さなきゃ……父が来る前に」後に北条政子と呼ばれる女は、水を滴らせた白い布で夫の口を塞いだ。「私を妻にしてください」そう願ったのは幼い頃。歳が十離れたその人、佐殿は「源氏物語」の「光の君」そのもの。いつか若紫のように望まれて、共に生きると信じてた。(長編)



捕えられ鎌倉へと送られた白拍子は、八幡宮での舞に呪をこめる。男児を殺され奥州を目指すも辿り着いたのは蝦夷だった。静御前の話。(中編)


木曾義仲の息子・義高が逃亡した。その身代わりとなって牢に繋がれた海野幸氏と、彼を助けようとする大姫の話。(短編)

ポチで応援おねがいします

にほんブログ村 歴史ブログへ にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
ブログランキング・にほんブログ村へ

おすすめ記事

  1. 腑抜けの三郎―北条重時―67
  2. 腑抜けの三郎―北条重時―66
  3. 腑抜けの三郎―北条重時―65
  4. 腑抜けの三郎―北条重時―64
  5. 腑抜けの三郎―北条重時―63
ページ上部へ戻る