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腑抜けの三郎―北条重時―62

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 六月二十五日、重時は九条三寅の供として六波羅より鎌倉に向けて出発する。鎌倉に入る直前、迎えの人々と合流した。
「よぉ、久しぶり。大役を仰せつかったってのに相変わらず腑抜けた顔してるじゃんか」
 朝時が笑顔で重時の肩を抱く。朝時は和田合戦後に謹慎が解かれ、のびのびと晴れやかな顔をしていた。

 泰時が穏やかないつもの笑顔で重時の背に手を置いた。
「三寅様にも懐かれてると聞いたぞ」
「はぁ、僕の顔が面白いらしくて、泣いてもすぐに泣き止むとかで呼ばれるんです」

 翌日、京からの新参の陰陽師が祈祷始めとして『七瀬祓』を行う。貴人の罪や穢れを人形になすりつけ、七所で水に流す儀式だ。重時はその供をして由比ケ浜、六浦など懐かしい場所を廻った。
 和田合戦より六年。町は大きくなり人も増えていたが、海沿いなどはどこも変わりがない。
 七所目は江島の岩屋だった。粛々と儀式を行う陰陽師の声を聴き、乳母に抱かれて昼寝する三寅を眺めつつ、重時は懐かしい思いでそっと岩屋の奥や大亀の岩に目を飛ばした。海に目をやれば漁船が遠く漁をしているのが見える。音もここを通ったのかと思うと胸が苦しくなった。今はどこにいるんだろう。元気だろうか。

 

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