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腑抜けの三郎―北条重時―67

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「別当殿、武州殿がお呼びです」

 呼ばれて我に返る。三浦義村の四男の光村が立っていた。彼も小侍所に詰める一人だ。
「光村、『別当殿』って呼び方は止めてよ」
「いえ、これは執権殿のご命ですので」
 しれっと答える光村。光村は重時より七つ下だ。さすがに呼び捨てはしにくいだろうが、もう少し親身な呼び方はないだろうか。
「では私は退出し、夕刻にまた戻ります」
「あ、うん、よろしく」
「別当殿、いい加減『うん』ではなく、もっと威厳のあるお返事をなさってください」
 ちくりと嫌味を言われる。光村が去るのを確認し、重時はほっと小さく息を吐いた。
 重時は光村が苦手だった。いや、光村の方が重時を嫌っていると言った方がいいだろう。初対面から今まで笑顔を一度も見せたことがない。三寅といる時もほぼ無表情だった。
「あいつ、なかなか馴染まないな」
 結城朝広がぼやくのを聞きながら、重時は光村の身の上を思った。
 実朝を殺した公暁。その公暁に幼い時から懐いていたという光村。確かにそう簡単に切り替えは出来ないだろう。
「でもしっかりお世話してるし、大事そうに三寅様を抱っこしてたし大丈夫だよ」
 重時は微笑む。猫だって三日一緒にいれば懐く。そうすればもう手放せなくなる。

「そのうち三寅様にぞっこんになるさ」
 重時はそう呟くと立ち上がった。
 

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