さて、今回はいよいよe-pub用の目次設定です。
「Hagoromo」で構成する「タイトルと章立て」
まず「Hagoromo」の初期設定をしましょう。
Kindleで目次として認識させるのは
「アウトライン」または「ブックマーク」
私は「アウトライン」構造で目次を作ることにしました。
いきなり文章全部コピペする前に
「章」や「節」を踏まえて
目次の構成をあらかじめイメージしておきます。
メニュー > 環境設定 > アウトラインを選んで
各レベルの設定を選択し、「レベル1〜5」の設定をしておきます。
行頭記号/数字 → space
行頭に親レベルのリストマーカーも表示 → チェックを外す
(参考にさせていただきました。)
RYOSUKE HAGIHARA – Macで電子書籍を作るならHagoromoが最適 〜 縦書き・目次・epub対応のエディタ-
space ではなく ◆ や ・ を使用するのもありなのですが、
そのへんはお好みで。
e-pubで反映されるのは、レベル0〜2だけなので
レベル1と2だけ設定しておけば大丈夫です。
私の場合、
初期設定はしてみたものの、なかなか思い通りに設定出来ず
とりあえず新規書類を作ってから最終的に整えました。
- メインタイトル(文書タイトル?)がレベル0
- 子(各小説・あとがき)がレベル1
- 孫(章)がレベル2
一つのファイルの中に一つの小説なら
タイトルの次にいきなり章立てやあらすじを入れて大丈夫なので
そんなに悩まなかったのでしょうが
今回は小説3つ。各々の直下に章立て。そんで最後にあとがき。
つまり、サブ4つにその配下という構造だったので
最初は混乱しました。
おまけにリスト君ってば、弟とか叔父とか言い出すし
下手に改行を削除したり詰めちゃったりすると
構造が破壊されちゃったりするし大変でした。
目次作成から完成形までの流れ(まとめ)
- 新規書類作成
- タイトルをベタ打ちしていく
- せっせと子作り
- 次男を生む
- 三男誕生
- 孫の誕生
- e-pub化してみる
- 本文を入れ込む
ファイル>新規書類>ウィンドウ表示縦書き
今回は、3つの小説が中に入っている構造。
<メインタイトル(書籍タイトル)>
「アマカケル ―北条の姫―」 << これがHagoromoでいうレベル0というのに気づくのに時間がかかりました。
<中身>
1つ目の小説「アマカケル ―北条の姫―」
2つ目の小説「琥珀の龍紋―北条時政―(アマカケル外伝・壱)」
3つ目の小説「木にも草にもあらぬ―鞠姫―(アマカケル外伝・弐)」
あとがき
各小説にそれぞれ章立てがされているという構造。
まず、1つ目の小説「アマカケル ―北条の姫―」の行を選択して
アウトライン>子を追加
すると、次の行にインデントされて入力出来るようになるので、そこに「序章」と。
ここから第一章、第二章と追加していくのですが、まぁとりあえず次に行きます。
2つ目の小説「琥珀の龍紋―北条時政―(アマカケル外伝・壱)」
この行を選択して、また子作り。
3つ目の小説「木にも草にもあらぬ―鞠姫―(アマカケル外伝・弐)」
こちらの行も選択して、子作り。
・・・で、この状態でe-pub書き出ししてみたんだけれど、
これだと序章とか第一章は目次として認識してくれない。
そりゃ、そうだ。リスト化されていないから。
というわけで、④⑤⑥で生まれた子に、更に子を追加。
孫が生まれます。孫は各章の中身、つまり本文のことです。
ファイル>e-pubとして書き出し
すると、タイトルや著者、ジャンル、カバーイメージなどの
設定画面が表示されます。
カバーイメージについてはまた後日。
とりあえずドラッグして画像ファイルを入れます。
「アウトライン」「ブックマーク」から目次を作成する
ここはもちろん「アウトライン」
で、その下のプルダウンメニューは
・レベル0−2の内容を目次として使う
・レベル0−2の前で改ページする
にチェックを入れて
出版日付も適当に入れて
>>書き出すボタン
すると、epub.形式で書き出すファイル名をつけられるので、
適当な場所にそれを書き出して保存。
で、書き出されたe-pubファイルを
ダブルクリックで開いてみます。
MacbookAirだとiBooksが起動しました。
で、待ってると表紙が表示され、
最初のページ(目次)がぱらりとめくられます。
そのリンクを辿ってみれば、各ページに飛ぶというわけ。
では、各章の子どもとして本文をコピペしていきましょう。
面倒だし、他にいい方法はあるんだろうけど
何度か、叔父だー、弟だー、やってる内に構造が壊れて
何がなんだかわからなくなることが私は起きたので
シンプルにテキストから章ごとにコピペしました。
あー、それで各章の本文を入れた後に章を追加する時は
「叔父さんを追加」します。
もしくは、各章の行を選択している時に「弟を追加」してもいいんだろうけど。
どちらでも最終的に綺麗に揃ってればいいです。
綺麗に構造が出来たどうかの見分けは
インデントの高さを参考に。
気をつけて作業しましょう。
「Hagoromo」だと綺麗に出来ていそうなのに、
e-pubにしてみるとズレてるとかもありました。
結局、ベタで章を打っていって
内容をコピペするのが一番シンプルでした。
・・・が、ここで問題が!
書き出したe-pub原稿を
iBooks で読んでみたんですが
目次の各章のリンクを認識してくれないのです。
なんでだー?
何が違うんだー?
しばらく悩みましたが
諦めました(オイ)
で、iPhoneにそのe-pubデータを送って
確認したところ
「あら、章リンク生きてるじゃん」
iBooksのバグなのかよくわかりませんが、
とりあえずレベル0〜2は
目次できちんと稼働しましたのでOKです。
(続く)
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