タグ:北条政子
その年は火事がよく起きた。特に九月二十二日の大火には鎌倉中が大騒ぎになった。十二月にもまた政子の居所で火事が起きる。 失火の報告に対し、政子は放火の可能性を強く示唆した。幕府は警戒を…
『 腑抜けの三郎 』 ―北条重時― 目次第一章「江島の辯才天」01 02 03 04 05 06 第二章「海賊の守り主 龍女オトヒメ」07…
鎌倉の市街地でも激戦が繰り広げられていた。幕府方の大将として軍を指揮していたのは北条泰時。彼は和田の進行を一歩も引かずに頑強に押し留めた。 戦が長時間に及ぶにつれ、近隣諸国から御…
源頼朝の長女、大姫で知られる一の姫は、幼い頃に清水冠者義高と許嫁の関係にあった。義高は頼朝の従兄弟・木曾義仲の嫡男。鎌倉の人質だった。義仲敗死の三月後に義高は鎌倉を逃げ出し、捕らえられて…
音は目を覚まして何が起きたのかと戸惑った。見たこともない場所に美しい衣を着せられ寝かされていた。化粧をした女達が笑いさざめく。浄土に辿り着いたのかと思う。「まぁ、目が覚めたのね。…
「朝時は伊賀の方とうまくいっているの?」 そっと囁くような辺りを窺うような声。三郎はおずおずと小さく首を縦にふる。「はい。兄はあの通り屈託のない性格で、誰とでもすぐに打ち解…
その夕刻、尼御台・政子が北条館を訪れた。朝時の顔を見るなり可笑しそうに噴き出す。「あらあら、ひどい膨れ面。一日中部屋に篭って写経をしてるんですって? ご苦労様なことね」 …
三月九日、将軍と御台所、尼御台、執権らを乗せた船が三浦三崎の桜の御所へと向かっていた。船上では雅な音楽が鳴らされ、舞や謡が行われていた。 音はその船上にて神事を執り行っていた。厳…
「アマカケル北条の姫」の表紙、やっと作りました。カバーイラスト苦手なので、どなたかにお願いしたいなぁと思ったりもしましたがまぁ、自分の絵じゃなしにやってしまおうかと商用OK…
鞠ちゃん四コマ、その続き。ばっちゃんの知恵、その2です。クリックすると下におります。「人心掌握は、夫から」ペットでも、餌をくれる人ってやっぱり一番認識が早いしね。生に直…