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頼朝・北条好きFanSite「あづまがたり」

タグ:頼朝&政子

アマカケル北条の姫

「アマカケル―北条の姫―」
2018年11月11日より、Amazon Kindle で販売開始します。

腑抜けの三郎

「腑抜けの三郎」
二代目執権・北条義時の三男、北条重時。
江ノ島を舞台に、龍と共に戦う少年少女の物語(連載中)。

「富士川の戦いの時、私はあのまま京に上るつもりだった。でも止められたのだ。東国の武士達は腰が重い。自分達の土地が最優先だからな。だから私は決めた。まず足元を固めようと。あの頃はまだこの鎌倉はただの荒れ地だった。先祖伝来の土地というだけだった。だからまず、この鎌倉を一つの都にしないといけない。奥州の藤原のように」

 ああ、もう。  政子は泣きたい気持ちで天井を見上げた。  火の粉がふわりと飛ぶ。  朱色、鬱金色、瑠璃色、紅緋色に白。舐めるように揺れる炎の形。いっそ、この火が鎌倉中を燃やし尽くしてくれればいいのに。全て夢にして、昔のままに小さな館に家族三人、放っておいてくれたらいいのに。

案内されたその小屋は外見はひどい掘建小屋だったが、中は意外に片付いていた。 中央では薪がたかれ、パチパチと軽く温かな音を立てている。 部屋の隅には、手足を洗う為の桶と水も用意されていた。

ザザザ……波が引いていく。 月の光の中、真っさらに撫でられた砂浜の上を慌てて走る蟹の影が映る。 「尻が冷たい」 頼朝は腰まで濡れた袴を摘まみ上げ、呆然とした様子で呟いた。 「座ったあなたが悪いんでしょ。私だって足が冷たいのよ」 そう、政子は履物のないまま砂浜に立っていたのだった。

「やぁ、政子。遠乗りに行かないか?」 第一声がこれ。軽い。あまりに軽過ぎる。政子は自らの額を指で押さえた。 「まだ夜ですけど」 「うん、夜だな。でもまあ、ちょっと海までとか……」 「行くわけないでしょ」 「何で?」 「何でって、危ないからに決まってるじゃない。あなた、自分の立場をわかってるの?」 「わかってるとも」

「兄さま、行かないで」 幼い妹が見上げる。 母が亡くなり、まだ喪もあけず 父は愛妾の元で、足も遠く 我ら兄弟三人は心細く生きていた。

義時の兄である三郎宗時は、頼朝挙兵時の石橋山の合戦で討死した。 義時は父に言われるまま、その後を付いて安全な方へと退却したのに、兄は自ら大庭と伊東が待ち受ける激戦の地へと戻って行ったのだ。あの時の兄の後ろ姿は忘れられない。 何故、次男である自分があちらに向かわなかったのか。 今でも悔やまれてならない。

「時政が鎌倉を出た?」翌々日、のんびりと葉山を出て御所に戻った頼朝が聞いたのは、政子の父、北条時政が鎌倉を出て伊豆に帰ってしまったという知らせだった。「北条一門を引き連れて伊豆国に引き上げ…

「はぁ? 館が打ち壊された? 一体どうして?」 頼朝は素っ頓狂な声を上げて、目の前でにやにやと笑っている藤九郎の顔をまじまじと見た。 ちょうど出掛けようとしていた所だ。 なのに、その行き先が打ち壊されてしまったという。

呆然と空を見上げた。 「ここは、どこだろうな」 戦に負けて都を出て。 父や兄ともはぐれてただ一人、馬と会話していたあの日と同じ。 源前右兵衛権佐頼朝。 後に鎌倉幕府を開く源頼朝は、その運命の時よりも二十年も前、 流刑地である伊豆国に向かう途中で途方に暮れていた。

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「殺さなきゃ……父が来る前に」後に北条政子と呼ばれる女は、水を滴らせた白い布で夫の口を塞いだ。「私を妻にしてください」そう願ったのは幼い頃。歳が十離れたその人、佐殿は「源氏物語」の「光の君」そのもの。いつか若紫のように望まれて、共に生きると信じてた。(長編)


捕えられ鎌倉へと送られた白拍子は、八幡宮での舞に呪をこめる。男児を殺され奥州を目指すも辿り着いたのは蝦夷だった。静御前の話。(中編)


木曾義仲の息子・義高が逃亡した。その身代わりとなって牢に繋がれた海野幸氏と、彼を助けようとする大姫の話。(短編)

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